新入社員を凹ませる話


先日、今プロジェクトを一緒に遂行している新人(最近PJに参画した2年目の子)がちょっとしたミスをしてしまい、焦って謝罪をしてきた。

大したミスではないのに必要以上に委縮して謝罪というよりは怯えているという表現の方が正しそうな印象を受けた。

直感的に『ああ、この子は危険だな。』と思ってしまった。

こういう委縮しやすいタイプの子は変な上司やリーダーにあたると、その弱みに付け込まれて徹底的に利用された挙句、使い捨てにされることがある。

新人の時に言われて嫌だったこと

自分も新人時代は失敗を引きずって委縮してしまうタイプだった。
本来なら周りに非があるようなことでも、経験が少なく視野が狭い新人の場合だと必要以上に自分を責めてしまうことがある。
そこを上司に付け込まれていい様にこき使われた結果、メンタル的にやられていた時期があった。

個人的に1,2年目の若手が上司から言われて精神的にダメージを受ける言葉ってあると思う。昔の上司はそれを的確にに理解して急所を突いてきていた。(今になって気付けることだけどね。)



『もういい、後は俺がやる』
作業が思うように進まない、プログラムが組めない、障害が解決できないときに言われた言葉。作業を外されて、何が悪かったのか、どうやって問題を解決したのかなどのフィードバックを一切してくれない。
お前は役に立たないしそしてこれからも役に立たないままだ、と暗に言われているようで結構へこんだ。


『同期の○○君は優秀なのに(お前は)、、、』
何かにつけて同期を引き合いに出す、新人だからダメなんじゃなくて新人の中でもお前はダメなんだぞと相対的なダメさを突き付けてくる感じが中々堪えた。
ここに関しては事実だからしょうがないと今でも思っているけど、こんな言い方してもプラスの方向に転ばないことは自明だよね。


『それ、前にも言ったよね?』
一度説明してもらった作業をミスしたり、正しく理解できていないときにチクりと言われる言葉。話を聞いてない奴みたいなレッテルを張られる感じが結構嫌だった。
当然、集中して話を聞くとか理解力を高めるといった改善は必要な場合もあるけど、今思うと理解するための最低限の経験や知識が必要なモノだってある。
つまり説明している当人も相手(新人レベルだと)が理解できるわけないと分かっていて表面的な説明だけをして、同じことを聞くと待ってましたと『前にも言ったよね?』と委縮させてくる。


『お客の前でそれが言えるの?』
進捗が遅れていてスケジュールの調整を相談したときに言われたこと。
お客から信頼されて発注をしてもらっているのに、無責任なんじゃないの?と責められたなぁ。
でもこれも今思うと意味不明、そもそもお客じゃなくてお前(上司)に言っていることだし、進捗の話をお客に言うのはお前(上司)の仕事だろ。
『お客様』という言葉を持ち出して、上司のすべき仕事や責任を放棄しているだけ。


『じゃぁ何ができるの?』
能力的に難しい、誰かにサポートしてもらいたい時に相談すると『あれもできない、これもできない、じゃあ何ができるの?』と。これも自分の無力感をダメ押しされる感じで嫌だった。当然、新人で経験がないんだから全部できないに決まっているし、向こうも分かっているけどサポートすることが面倒だから黙らせたいだけ。


そんな感じかな。。


今だから分かるけどこういう言葉ってその場の思いつきで言っている言葉じゃないんだよね。ちゃんと長年のサラリーマン人生で培ってきた相手を凹ます経験に裏打ちされた言葉なんだよね。

露骨なパワハラになるような言葉や恫喝にはならないけど、確実に新人の自己肯定感をそぎ落とし委縮させるような言葉。そのギリギリのラインを見極めて攻撃してくる。

新人(若手)の皆さんへ

こんな場末のブログを見ている新人もいないと思うけど、先ほど挙げたようなことを言う上司って結構計算して言っている。

あなたがどういうタイプの人間か性格やこれまでの経験を見極めて、そのうえでどういう言い方をすれば精神的にダメージを受けるか、委縮させてコントロールしやすくすることが出来るか考えて攻撃をしてくる。

・こいつの性格ならパワハラで訴えることはしないだろう。
・こいつはこの言い方をすれば落ち込むだろう。
・こいつの経験年数ならまだ反論は出来ないだろう。
・こいつが辞めても別に自分は困らないだろう。

よく人材育成でどうすれば人を伸ばす、成長させることが出来るのかという議論がある。成功体験を積ませるとか、感謝の言葉をかけるとか自己肯定感を与えるとか、、

でもそのあたりのことが理解できる人って逆のこともできるという事。つまり、どうすれば人の心を折ることができるのかも彼らは分かっている。
そして人を伸ばす方向ではなく、人の心を折る方向にシフトする人間もいるという事だ。

この場では具体的な対策までは言えないけど、でもそんな人間もいるんだという事だけでも分かっていれば受ける精神的なダメージも少しは軽くなると思う。

これからも仕事をして怒られることや注意されることがあるかもしれない。
言われたことを真摯に受け止めて反省することは重要だけど、なんでも鵜呑みにせず冷静に考えて分析してみるということは大切だと思う。

人の話を聞くってそういこと。

『あれ、上司がクソ野郎なんじゃん。自分そんなに悪くなくない?』と気付く時があるかもしれない。

それに気付けるだけでも心はずいぶん楽になるはずだ。

クソ野郎な上司へ

ついでに新人を追い込むことが好きなクソ上司にもメッセージを。彼らに助言をするなら、必要以上に(新人に限らず)誰かを追い込むのはやめた方がいいという事だ。

別に、『未来のある若者を~』とか『会社の将来の成長が~』とそんなことを言うつもりはない。単純にあなたの身を案じて言っている。

新人が言いなりの手駒になってくれたり、最悪心折れて逃げ出してくれるならあなたの勝ちだろう。
でも、中にはその環境に耐え抜いてマッチョに成長してしまう新人もいるという事。

理不尽な環境に数年耐え続けた分当然メンタルは鍛えられ実務能力も高くなる。そして自然と社内やお客からの信頼も勝ち得てくる。そしていづれ彼らは『自分が上司の立場ならこう動く』というような仕事観も持つようになる。

そしてある時にふと気づく。

自分の成長に、、
周囲の客観的な評価に、、
自分がいい様に使われていたことに、、
あなたの上司としての力量に、、
あなたの不誠実さに、、
そしてあなたの弱みに、、


その時、今まで抱いていた恐怖や委縮の感情が恨みに変わる。
そして彼らは確実にあなたの手に負えない敵になる。

そういう奴を見てきた。
だから新人を変に追い込むのはやめた方がいい。

そんな話


2 件のコメント :

  1. 訴えられても指導だと言えそうだもんなあ
    上の位だと
    ほんとすごいよな匙加減が

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  2. 長年培った経験の力ですね。

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