情熱の薔薇の棘


昔、一緒に仕事をしていた先輩と飲みに行ってました。
お互いに転職しており、今の仕事の話など近況のことを話してあっという間に時間が過ぎていきました。

先輩との思い出

その先輩は自分が配属された時に色々仕事を見てもらった方で、まぁ指導員ような人でした。結構スパルタ系の人で配属当時からよく怒られました。

・プログラミングのこと
・SEとしてのマインドセット
・客先での立ち振る舞い
・問題解決へのアプローチの方法、、、

いわゆる口先だけの意識高い系とか、理不尽パワハラ系とかそんな感じではなく『なんか部活の顧問みたいな人だな・・・』と思いながらよく怒られていました。


2年程度の付き合いでしたが仕事へのスタンスとしては

・上司は上司、部下は部下で各々の立場でやるべきことをすべし
・お客にも、協力会社にも真摯に向き合うべし
・プロとしての日々研鑽に努めるべし

何となくこんな感じの人でした。

口癖は『最善をつくしたの?』で、最善を尽くさない人には怒る。上司だろうが、部下だろうが、協力会社だろうが、お客だろうがキッチリ言うべきことを言う。(逆に最善を尽くした場合の失敗には寛容でしたけど。)


炎上しているプロジェクトで要件をコロコロ変更するお客に対して、熱く説教している姿を見て『ああ、この人はただ真剣なだけなんだな。』と実感しました。

私の頭の中でブルーハーツの情熱の薔薇がBGMで流れていました。


腹が立つのは真剣だから

当然ですが想いの強さ故、理想の高さ故、敵も多い人でした。

前向きに仕事をする人とは相性はよかったのですが、保守的な人や線を引きたがる人との相性はかなり悪く、彼をよく知らない人からすれば『いつもイライラしている人』みたいな印象を持っていたと思います。

弁護するなら彼が怒るのは自分の保身のためではなく、楽したいからでもなく、面子のためにでもない。

・腹が立つのは真剣だから
・腹が立つのは自分が全力だから
・腹が立つのは誰かのせいにしたくないから
・腹が立つのは最善を尽くしたいから

そんな感じなんだろうと思います。

でも周りの人からすればそんなこと知ったこっちゃない。
彼と同じ情熱で仕事はできない。
出来れば楽して、さっさと帰りたい。

だから揉める、揉める。
彼の情熱の薔薇の棘に色々な人がやられていきました。かく言う私もだいぶ刺されましたが不思議と嫌いにはなれませんでした。

まぁそんなこんなで結局、保守的な社風ともなじまず別の会社に転職して行った先輩。


久しぶりに会って色々話をして『少しは丸くなったんですか?』と聞くと、『敵だらけだよ、この性格は治らん(笑)』と言っていました。


いつまでたっても変わらない。
そんな人もいるんだよと言う話。





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