遍路38日目 人は突然変われない

遍路38日目、5時に朝食を食べて宿を後にする。この宿は遍路者のためにわざわざ朝食の時間を早くしているらしい。そうすると女将さんが起きる時間は4時前くらいだろうか?頭が下がる。

6時半から雲辺寺登山を開始する。カルフォルニア爺さんもやる気満々だ。

事前情報ではだいたい2時間半くらいで雲辺寺に着くらしい。まぁそこそこに大変な登りが続くが問題はない。



標高910mの六十六番札所、雲辺寺に到着。予定時間より少し前倒しである。


9時前に到着したこともあり、境内は静かで山の澄んだ空気が一層際立つ。









ここでは本尊の千手観音菩薩が見れるようになってたが撮影は禁止になっていた。本尊が撮影可のお寺もあるので本当に本尊の扱いはそれぞれだ。

20分後くらいにカルフォルニア爺さんも来た。72歳なのにすごく健脚である。

その後、五百体羅漢に見送られ雲辺寺を後にする。次は10km先の大興寺だ。
地味にきつい下り坂か続く、やはり登りよりも下りの方が足に来る。杖をガンガンつきながら山道を下って行く。杖は恐らく15cmくらいはすり減っただろうか?だいぶ短く感じる。

下り始めて3時間後ようやく六十七番札所、大興寺に到着する。
ここのお寺では現在タイに在住している、六十代くらいの女性と一緒になる。以前から時々日本に帰国して区切り打ちをしているらしい。ピンポイントで回っていない箇所を回りもうすぐ結願とのこと。タイと日本の仏教の違いなど色々話を聞かせて貰った。

すごく知的で品性のある話し方をする女性で会話していてとても心地よかった。この旅では多くの年上の方達と話してきたがこの女性のような話し方をする人に何人か会っている。声の質、話すスピード、抑揚の付け方、しゃべり過ぎず、黙り過ぎず、相手の話を聞き、嫌みが無くそれでいて教養を感じる会話、かなり憧れてしまう。こういう雰囲気は恐らく何十年もかけて作っていくものなのだろう。人の持つ性格や空気というものはある日突然変わるものではなく、日常を積み重ねて形成されていくものなんだろうと少し思わされた。

お寺の猫、チャイに見送られ大興寺を後にする。
この後はさらに9kmほど歩き2時間ほどで六十八番札所、神恵院と六十九番札所、観音寺に到着する。同じ山門をくぐる。













ここは色々な経緯を経てひとつの敷地内にお寺が2つある変わった札所である。

神恵院本堂。
観音寺本堂。
納経所では2寺院分まとめて御朱印して貰った。少し遅れてカルフォルニア爺さんが来た、70歳越えてこのスピードは凄い、明日以降の予定を聞くと自分と同じくらいのスケジュールなので驚くばかりである。

今日の宿は近くの旅館に宿泊した、歩き遍路の叔父さんと二人で夕食が一緒になったが、機嫌が悪いのか分からないが話かけるなオーラが凄くて微妙な夕食だった。この人の空気も結局何十年という人生の積み重ねの結果なのだろうか?そんなことを思いながら香川の初日を終えた。


歩行距離:27km
霊場:雲辺寺、大興寺、神恵院、観音寺

今日もうどん食えず。。


0 件のコメント :

コメントを投稿