遍路23日目 絶望フェイス

遍路23日目、今日は高知県の宿毛市から愛媛県の愛南町への行程になる。距離にして25km程度なのでまぁ問題はないだろう。

高知を脱出するにあたっては県境にある松尾峠を越えていくルートを選択することにした。簡単な国道ルートもあるが時間にも余裕があるしいいかな。
例によって山道を掻き分け進んで行く。どこの峠も山道の様子なんて同じに見える。


峠越えを始めて二時間程度だろうか峠の山頂に差し掛かる、ここの先から愛媛県になる。山頂のベンチで一人遍路さんが休んでいた。以前見たことがある人だ。二回目の遍路で今回は好きなところを適当に回っているのだという。遍路というよりは旅人のようなおっちゃんだ。
隣に座り少し休憩させてもらう。『高知はどうだった?』と訪ねてきた。室戸から宿毛までにあった色々なことを話するとその度にこの人は『だよね~(笑)』と返してくる。思いもよらず長居をしてしまったので先に行かせてもらうことにする、ただこの人に会ったおかげで高知であったことを立ち止まって振り返ることが出来たのはよかったかもしれない。やはり国道より峠越えだ。
そして県境を越えて静かに愛媛県にはいる。愛媛は『菩提の道場』と呼ばれ悟りへの目覚めとなる場所らしい。まずは最初の札所、観自在寺を目指す。

峠を下りきるとのどかな風景が広がっていた。


愛媛に入り二時間ほど歩くと四十番札所、観自在寺に到着する。

本尊は癒し系の薬師如来タンだった。一通り参拝を済ませ、境内でまったりしていると荷物20kgさんと太陽パネルさんが同時にやって来た。特に示し合わせていないのに彼らには良く会う。昨日の野宿ポイントが同じだったらしい。

今日の目標も達成したので宿に向かって歩き始める。今日の宿ではオランダ人のケリーという28歳の女性と一緒になる。初めて見る人だ。日本語もそこそこ喋れるようで、夕飯で出された刺身が食べられないとのこと。鯵の頭を見てしきりに『ゼツボウ!ゼツボウフェイス!』と言っていた。なるほど、これが絶望の顔なのか。。。
最後は何故か二人で光明真言を唱えながら刺身を食べていた。宿の女将さんも含め、異文化コミュニケーションを存分に堪能した。

歩行距離:25km
霊場:観自在寺
宿:磯屋

明日は雨でござる。




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