遍路13日目 風呂は命の洗濯よ


遍路13日目、朝起きると小雨がすでに降っていた。予報では午後にかけて雨が強くなるようだ。今日は安芸市を抜けて高知市を目指す。


小雨のなか歩き始めると、小さな遍路小屋を発見する。中に入ると気味の悪い人形がお出迎えしてくれた。ここで野宿もできるようだが彼らに見守られて寝るのは少々落ち着かない。
雨の日の海岸は昨日までと雰囲気が違う、これはこれで落ち着いていてよいかもしれない。
雨はどんどん強くなる、次の札所大日寺までは20km以上ある。出来れば正午前には着きたいがとにかく今は歩くしかない。

遍路に行く前は10km歩くのも大変だったが、今は10kmは一呼吸で行けてしまう。ペース配分としては午前中で20kmくらいのペースに慣れ始めている。人は環境に適応するものだ。

雨の中二十八番札所、大日寺に到着。
ここで昨日会った僧侶らしき人とまた遭遇する。話しかけてみるとやっぱり僧侶だった。京都の真言宗のお寺の人で6月頭までの予定で回ってるらしい。自分とスケジュールがだいたい同じだ。色々話を聞きたいので次の寺迄ご一緒しょうか悩んだか、何か修行の邪魔をしても悪いのでやめておいた。

次の国分寺に向けて歩き始める、8kmほど先なので一呼吸だろう。僧侶歩くのめっちゃ早い。

二十九番札所、国分寺。
雨が益々強くなる。次の宿まで7kmくらいか。雨が良くなる気配はないので腹を決めて一気に歩き出す。

少し歩くと足に違和感、この感じは足にマメができてる。この旅で初めてのマメだ。足の痛みと雨に耐えひたすら今日の宿を目指す。雨はこの日最高の強さになり、コートも鞄もみんなグショグショで体も冷えてくる。風呂入りたい。風呂に入りたい。風呂に入りたい。
遍路の道に時々張ってあるこの矢印マーク。どんな慰めの言葉より、励ましの言葉よりこの無愛想な矢印を見るだけでずいぶん救われた気持ちになる。無言のエールである。
そして今日の宿に到着し、真っ先にお風呂に入れてもらう。『おふっ、おふっ、おふっ』トドかな?冷えた体と筋肉痛がほぐれていく。エヴァのミサトさんの台詞を思い出す。

宿のおばちゃんと思われる人に明日の朝食の時間を確認したら、普通に遍路のお客さんだった。すいません。晩御飯を食べなからお互いのここまでの話などをして寝る。何か凄いマシンガントークの人だった。

歩行距離:38km
霊場:大日寺、国分寺
宿:北星

明日は比較的軽めの予定。



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