遍路12日目 美女の日


遍路12日目、この3日間で111km歩いたせいかさすがに足が痛み出した。マメや靴擦れではない、筋肉痛でもない。足首の関節が痛む、そんな感じだ。

今日は少し軽めなので回復してくれればいいが。

今日は二十七番札所、神峯寺(こうのみねじ)のみ予定なので比較的時間に余裕があるだろう。奈半利町から安芸市への旅になる。謎のキャラクターを良く見かけたが、どうやら安芸市はやなせたかしの出身地らしい。



勇気の鈴をリリンリン鳴らしながら神峯寺を目指す。実はこの寺も登りが多く難所として有名であると、途中で一緒になった歩き遍路の夫婦におしえてもらった。

海岸線からおさらばし、久しぶりのガチガチな山道を進み始める。不思議な冒険ルルンルン。


中々苦しい、アスファルトを歩かないので関節には優しいが体力と筋肉の消耗がやはり激しい。杖を握る手に力が入る、右手も杖の握りすぎで腱鞘炎になっている。

そしてようやく二十七番札所、神峯寺に到着する。

本堂でお経をあげようとするとガチな修行僧みたいな人が二人お経をあげていた。
同じお経なのにリズムや速度など千差万別、参拝の仕方も違うのでお寺に参拝に行くときはそんなに堅苦しく考える必要はないのかも知れない、要は気持ちだ。

その後下山を始めるがしばらくすると足の小指に痛みを感じるようになった。悪化する前にテーピングを巻こうとベンチに腰をおろす。そうすると若い女性のお遍路さんがニコニコしながらこちらに近づいて来て隣に座る。これから山登りをするようだ。中々にかわいい。日本の女性かと思ったら香港ガールだった。仏教徒らしく日本のお遍路に興味をもち区切りで回ってるようである。見ず知らずの良くわからん男に若い女性が話しかけてくるのもお遍路パワーかもしれない。なぜか去り際に彼女が書いた習字を頂いた。中々に素敵な自己紹介だ。
今日の予定札所は終了したが宿のチェックインまで2時間ほど余裕がある。そこで宿の途中にある洞窟、伊尾木洞に寄り道をする。
安芸周辺が海だった頃に波の侵食で出来た洞窟で地味なところだが中々に立派。全部で30分くらいの行程で、洞窟の中は自分だけ。少し心細い。



しばらく歩くと、目の前に髪の長い若い女性が一人で歩いている。何でこんなところに若い女性が一人で歩いているのか若干不気味だが、追い付いてしまったので挨拶をする。かなりの美人だ。誰もいない洞窟で若い女性と二人きりというヤバい状況で、お互いに微妙な距離感を保ちながら進む。女性には結構キツイ登りなどがあり遍路の杖などを貸してあげて何とかまた洞窟を抜けて外に戻ることが出来た。

外に出たらお互いの警戒心が無くなったのか、何となく話を始める。これもまたお遍路さんパワーだろう。聞けば元々は地元の娘でゴールデンウィーク中の帰省で立ち寄ったらしい。新卒一年目で高知から遠く離れた長野で働いてるらしい。仕事が嫌で辞めたいと、少し病み気味だった。そんなこんなで結局、宿の手前まで道案内してもらい別れた。

彼女の言ってることは至極まともなことで共感はしたが、結局続けるか辞めるかは自分で判断するしかない。その為の判断材量(メリットやリスク)をどれだけ多く持てるかが大事な気がしている。まぁ自分も他人事ではないのだが。

今日の宿ビジネスホテルで晩飯も簡単に済ませた。明日は長距離移動の日なので体力回復のためもう寝る。

歩行距離:26km
霊場:神峯寺
宿:ホテルタマイ

明日は雨の遍路になる。


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