遍路11日目 朝日が昇る


遍路11日目、5時過ぎ頃ホテルを出る。日の出が見える、今日は曇りの予報だったが日の出が出るときだけ一瞬雲が晴れていた。今日でやっと室戸岬に到着する。

岬の最南端を目指して歩き続けると御厨人窟(みくろど)なるものが見えてくる。この洞窟で弘法大師は修行をし洞窟からの景色を見て『空海』に改名したらしい。現在は落石のため洞窟には入れない。
洞窟から見たらこんな景色になるだろう。空と海だ。
そして少し歩くとようやく岬の最南端に到着する。日和佐を出発してから3日目。本当に長かった。海と風は穏やかで台風中継の室戸のイメージとは違っていた。





実はまだお寺自体の参拝は残っておりじみに辛い辛い登りが続く。そして二十四番札所、最御崎寺(ほつみさきじ)に到着。薬王寺以来3日ぶりのお寺、こんなに恋しいとは思わんかった。




寺に着くと見知った外国人がいた。彼らを見ると何と言うかここまで来た同志のような思いを感じる、日本人は例によって車の遍路の人のみ、歩き遍路の人はここ数日会っていない。

そして次の札所、津照寺を目指す。この辺りは札所が3つ立て込んでるため一気に回れてしまう。

二十五番札所、津照寺。

次の札所、金剛頂寺に向けてまた歩き始める、しばらくすると遍路の団体旅行のバスが自分の横をゆっくり通過していく。ゴールデンウィークのツアー旅行なのだろう、みんな遍路の格好をしている。窓側の乗客の顔をみると、、、


あ、寝てる。


ヒィヒイ言いながら歩いてる自分とはえらい違いだ。

そもそも空海が伝えた大乗仏教というものは辛く、苦しい修行をしなくても悟りが開ける仏教として日本に布教された。つまり歩いて回る自分もバスで寝て回るおっさんもどちらも悟りが開けるということである。

なので手軽さとスピード感を求めるならバスツアーがいいのかもしれない。自分が歩く理由はただ歩きたいから、実のところ悟りもご利益も特には求めていない。

二十六番札所、金剛頂寺。
これで今日の参拝は終了。

あとは今日の宿に向けて歩くだけ。今日の宿、奈半利町までは20km、、、

午後を過ぎきつくなる日差しの中をヒタヒタと歩く。とにかく先のことを考えると足がでなくなるのでとにかく次の一歩を踏み出すことに集中する。
目的地まで何キロとか、自分の現在地はどこだとかそんなことは気にせず足を出すことだけを考える。そうすれば時間が目的地までつれていってくれる。

振り返ると朝いた室戸岬があんなに遠くに。
しばらく歩くと目の前に重そうな荷物を背負った人を見つける、遍路かな。

何か変な奴だ。
明らかに歩くペースが遅いのですぐに追い付いてしまう。太陽光パネルを背負ってノシノシと歩いている。

追い付いたタイミングで挨拶をする。40歳の香川の男性の人で『旅人ですか?』と聞くと遍路だという。久しぶりに会う歩き遍路の日本人で会話が弾む。話を聞くとやっぱり変な人でドイツやアメリカなどいろんな国を回っていて、今は日本に戻ってきてるらしい。
やはりまともなサラリーマンには出会えないのが遍路なのか。今日の宿までしばらく一緒に歩く。

彼は野宿組なのでさらに先に進むという。ホテルの前で別れた。彼の歩行速度からすると、たぶん明日も会うだろう。

夜はホテルの食堂でマグロのタタキを食べる。やっと高知らしい食事にありつけた。

歩行距離:35km
霊場:最御崎寺、津照寺、金剛頂寺
宿:ホテルなはり

明日は少し軽めになるだろう



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