遍路7日目 自分との葛藤とか期待とか

遍路7日目、徳島県ももうすぐで終了である。相変わらずの筋肉痛、もうこれはずっと旅の間付き合ってくものなのだろう。今日は難所と言われる鶴林寺、太龍寺を攻める。

今日はあの山を越えてく。
山道を黙々と上っていく。この感じ、焼山寺で経験した遍路転がしの山道に似ている。山道の登り方にもだいぶ慣れてきた。
丁石、お寺までの距離がどれくらいかおしえてくれる。一丁間隔でたてられている、あと800mくらいかな。
二十番札所、鶴林寺へ到着。
鶴が羽を広げているような山門だな。
朝早い山の中の境内は静かで落ち着いている。こんな場所にカフェがあったら癒されそうだ。


境内には小鳥の鳴き声と自分の読経だけが響く。いい時間を過ごすことができた。

そして次の札所、太龍寺を目指して再び歩き始める。これからの山を下って再び登ることになる。




山道を抜けると小さな集落に出る、トイレの看板を見つけたので昨日の苦い経験から寄ることにする。大井小学校という廃校のトイレを遍路用に解放しているようだ。
校庭端の木陰で宿で作ってもらったお握りを頬張る、うまい。燕が二羽校庭内を飛んでいる、きっと彼らにとっても過ごしやすい場所なんだろう。
再び太龍寺に向けて歩き始める、ここで自分よりも少し年上くらいの女性と一緒になる。この遍路では山道のを歩くこともあり基本女性一人だけの方とは挨拶を交わす程度で一緒に歩くようにはしていなかったが、お互いに久しぶりに人に会えた嬉しさからついつい連れだって歩いていく。

東京在住の人で区切り打ちで来ているらしい。これまであった事やこの後の宿の予定などとりとめもなく話をしながら歩く。

そして二十一番札所、太龍寺へ到着。



ここには『舎心ヶ獄』と言われるお大師様が100日間修行した聖地の山があるが、ほぼロッククライミングのような登山になり、落ちたら確実に死ぬことと、肩の状態がかなり悪いこともあり断念する。

ということで今日の参拝霊場はここまで、この後は今日の宿に向かって下山を始める。


しばらく歩くと先ほど一緒に歩いて来た女性とまた一緒になる。
どうやらこの方、仕事で色々参ってしまい現在療養中らしい。

今度はわりとお互いのプライベートなことや遍路に来た理由などを話ながら歩く。全く知らない人だから話せることもある、そんな会話が続く。おそらくこの場で見せているこの人の顔と東京でのこの人の顔はまた違うのだろう。


お遍路では良くあることだか個々によって歩く速度やお寺で過ごす時間が異なるため、他のお遍路さんと無理して一緒にいるということはない。『またどこかで会えたらいいですね。』そんな距離感でお遍路さん同士は交流している。
そして再び会ったときはお互いの距離感が縮まっていくことがわかる、これも歩き遍路の良さかもしれない。 

その後、お互いに泊まる宿が別なため、22番平等寺の手前で女性と別れる。一緒に歩いてるときは明るく振舞っていた方だったが、話を聞く限りだと色々な苦労や葛藤を抱えてお遍路にきているようだった。

冷静に考えて順風満帆な人生を送っていれば、女性一人で歩き遍路なんかをすることはないだろう。

つらい現実、うまくいかない日々があってそんな生活に少し疲れてしまう。自分を素直に肯定してあげられない毎日、そしてそんな自分を変えたい、変わりたい、、、
遍路に出れば何か得るものがるんじゃないか、そんなことを期待して歩いているのかもしれない。

そんなことを考えながら半日ほど一緒に歩いた女性の後ろ姿を見送った。



そして今日の宿に到着、民泊をしている宿でアットホームな感じだった。近所のおじさんの家に泊まりに来た、そんな感じの宿でした。


歩行距離:26km
霊場:鶴林寺、太龍寺
宿:パンダ屋



0 件のコメント :

コメントを投稿