東芝の凋落は他人事ではない


気付けばひっそりと東証2部になっていましたね。
以前よりは報道が下火になりましたが、相変わらず厳しい状況が続いている東芝です。

事態はひっ迫しており2018年3月の決算で債務超過になると、2期連続の債務超過となり東証の上場廃止基準に抵触します。
子会社化した『東芝メモリ』の売却が長引けば債務超過は避けられず、上場廃止が現実身を帯びてきます。

2015年に発覚した不適切会計以降、数々の事業を切り売りしてその場しのぎ的な対応を繰り返してきました。

当時の東芝の事業領域です。


今現在では以下の状況です。
・原発、エネルギー…事業継続
・インフラ…事業継続
半導体…売却予定
パソコン…事業移管
白物家電…中国へ売却
医療機器…キャノンへ売却

事業の切り売りを繰り返した結果、インフラと儲からない原発だけの会社になってしまいました。事業ビジョンも何もあったもんじゃありません。

東芝の件については内部統制の問題やコンプラの問題など色々ありますが、今回はひとまず置いておいて、そもそも『利益が出ないビジネス』という点に焦点を当てて考えたいと思います。

利益が出ないということは『事業をきちんと見れていない』ということに尽きると思います。つまり『立て直す』、『撤退する』という判断ができていないということです。

私の会社はシステム開発、構築を専門にしているそこそこ大手企業で複数事業部があるのですが、それぞれの事業部がほぼ独立して事業をしているような状況なのでハッキリ言ってよその事業部が何をしているのか全く把握できていません。
異動になったら実質転職するようなものです。

東芝や日立のような総合家電企業の場合はもっとそれが顕著なのでは無いでしょうか?
医療畑を歩いてきた人がいきなり原発を見るといわれても正直わからないことだらけだと思います。

ある時ポッと横から異動してきた上司が現場の職員とうまくコミュニケーションが取れるのか、正しい判断ができるのか等多くの疑問が残ります。

ビジネスモデルがもっと単純な会社では『事業を見る』ということの難易度はもっと低い気がしますが、総合家電のように『分野が広い』、『複雑化している』、『変化のスピードが速い』分野で正しい判断を続けるということは相当難しいと思います。

本当は『立て直す』、『撤退する』の判断をすべきなのに、現場のことが分からないために判断に自信が持てない、現場の職員の抵抗に負けてしまうなど様々な問題があると思います。結局問題を先送りにし、本当に問題が表面化するまでは中々手が打てないことが往々にしてあります。

決して他人ごとではありません。

とにかく、完全に不適切会計ではなく、粉〇決算だろと言いたくなる東芝ですが、見えない力に守られているのは事実です。

個人的な考えでは3月末の決算を乗り切り、残りの膿であるエネルギー・原発領域を切り離せれば再生は可能な気がしますが、、、
コントロール可能な事業領域(エレベーターや鉄道など)に特化すれば大きな成長は難しくても、堅実な事業継続は可能になると思います。

ただそのエネルギー・原発を切り離すことが大人の事情で容易ではないこと、内部の腐敗した体制はそうそう変わらないこと、そしてインフラだけの会社になった同社を『東芝』と言えるのかは微妙ですが。


株価は思ったよりは悪くない状況が続いています。


こんな状態の企業に手を出す理由は何なんでしょうかね?
逆張り投資のつもりなのでしょうか?

よくわかりません。



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